「収穫の秋・感謝祭」~「目を上げて畑を見るがよい。色づいて刈り入れを待っている。」
• 浅田容子
「収穫の秋・感謝祭」~「目を上げて畑を見るがよい。色づいて刈り入れを待っている。」
ヨハネ福音書4:35
紅 葉が一番美しい季節となりました。8年ぶりにNYの美しい紅葉に感激しながら、毎日車を運転しています。日本の紅葉は如何ですか?今はまた、「りんご」の 季節です。郊外にはたくさん「りんご狩り」の看板が見えます。大好きなやわらかい肉質の「マッキントッシュ」を毎日おいしく味わっています!「日本のりん ご」には味わえなくなった野生の懐かしいりんごの味がします。・・・ 「残念!ヤンキースが負けたー!」私はNYヤンキー・スタジアムのあるブロンクス地区のリバデールという町に住んでいます。ヤンキースのゲームの時はひど い交通渋滞です。私もTVで松井選手の活躍を楽しみに観戦しています。最近夜遅く12時すぎまでゲームが続き、いつの間にか「うたたね」してしまい、目が 覚めたらゲームが終わっており残念でした!今日はしっかりTVで応援していたのに、残念ながらワールドシリーズでヤンキースの優勝はありませんでした。日 本の皆様も「衛星放送」でご覧になりましたか? 「昔、宣教師達が日本にABCを伝えた」と前田伊都子牧 師(デイサイプルス教派引退牧師)から聞いたことを思い出します。Aは「りんご:Apple」、Bは「野球:Baseball」、Cは「教会、キリスト 教:Church, Christianity」であるとの事でした。なるほどネ! 東北地方に伝道したデイサイプル教派の宣教師たちは、たくさんのりんごの木を植えました。ところが、今では「りんご」は日本で品種改良され、大きくて香り 高い「ふじ」などがアメリカのマーケットに輸出されています。第2に、野球も海外選手の日本での活躍を超えて、野茂を皮切りに、イチローや松井の大活躍は アメリカでも多くのファンを喜ばせています。野球も今では「逆輸入」の時代です!キリスト教はどうでしょうか?アメリカのキリスト教会も「日本語伝道」に 関しては、日系二世のバイリンガル牧師たちの引退に伴い、日本語で伝道できる牧師がなく、日本から「宣教師」として牧師を迎える時代になったのです。(私 もその一人ですが。) 10月第一日曜日は「世界聖餐日礼拝」で我々のホスト・チャーチであるヒッチコック長老教会と合同礼拝を守りました。私も、ステイール牧師と二人で「ダイ アログ・メッ セージ(対話形式の説教)」をさせていただき、良い経験となりました。以来、多くの教会員が声をかけてくださり、嬉しく思っています。 さて、この「世界聖餐日」を,日本キリスト教団では「世界宣教の日」として守り、世界各地に派遣されている宣教師たちとその家族を覚えて、祈り、支援の献 金を捧げることになっております。私どもの教会の働きも「協同のミッションの業」として日本の各教会に覚えられ、支えられていることは真に感謝です!しか し、もっと具体的に日本各地の教会との「協同・共同の働き」にならないものでしょうか?世界宣教に関してはまだまだ「教団」だけの「掛け声」しか聞こえて こないのは淋しい限りです。・・・ 実はアメリカにおける日本語伝道は、目下様々な困難に直面しております。1970年代から日本からどんどん派遣されてくる駐在員とその家族たちを対象に 「日本語伝道」が盛んに行われ,私もSMJ(日本人特別牧会)に、1980年から1995年まで二回にわたり合計9年間携わりました。我々のユニオン日本 語教会は月に一度(日曜日の午後に)守ってきた「SMJ日本語礼拝」から生まれたものです。地域がら主に駐在員家族たちを対象に伝道をしてきましたので、 一時期は活発に様々な活動に取り組んでいましたが、日本経済の不況から急激に駐在員の帰国が相次ぎ、メンバーを失うばかり、伸び悩んでいる現状です。しか し一方から見れば、52名ほどのメンバーが帰国され日本の教会で活躍しておられる事は「ミッション・チャーチ」としての我々の教会の使命が果たされている 事実の一つとして喜ばしいことです。今後、帰国された方々と一緒に祈りを持って、「ミッション」の業をともに担って生きたいと教会員一同心より願っており ます。 11月はいずれの教会でも「スチュワードシップ・サンデー」があり、来年度の「維持(約束)献金(プレッジ:pledge)」を提出します。各自祈りを 持って「約束献金」を決めましよう。いよいよ、来年度の会計予算を立てる時になりました。必要を満たしたもう神さまにただ感謝するばかりです。 ちょうど「感謝祭」がやってきますね。赴任以来、事毎に神様のあふれんばかりの祝福とお恵みを頂き感謝にあふれています。この神様へのあふれる感謝をどの ように示しましょうか? 私はリバデールというユダヤ人の多く住む町に住んでいますが、10月13日のコロンバス・デーに町で「Sukott(スコット:仮庵のお祭り)」の飾り付 けをしたトラックの中で人々を祝福しているのに出会いました。手に持って祝福しているのは「sukkah(スカ)」と呼ばれる、四つの植物を束ねたもので 祝福を与えます。ユダヤ教の会堂(シナゴグ)にも入り口にも、仮小屋が作られ中にりんごなどの収 穫物が飾られて、「仮庵のお祭り」をしていました。 旧約聖書時代、モーセに率いられて40年の荒野の旅を経て約束の地に付いた人々が、最初の秋に「オリーブ、小麦、ぶどう」などの収穫を与えられた農夫たち は、寒い嵐の来る前に急いで収穫して、畑に木で仮小屋を作っていれました。その後、40年の荒野の苦難の旅の祈念と収穫のお祝いのお祭りとして 「Sukkot(仮庵の祭り)」が制定されたそうです。(Malka Drucker; The Family Treasury of Jewish Holidays P.24)またこの時には、貧しい人々をこの「仮庵」に招き、一緒に食事をすることが大切であるとされています。 これが、清教徒たちが最初に祝った「感謝祭:Thanksgiving」の起源だとユダヤ人たちは考えています(上述書P.29)困難なたびの末、アメリ カにたどり着いた人々にとっても、感謝祭のお祝いは、確かに苦難の旅路の後、新天地で穫を祝った「仮庵の祭り」と同じ気持ちであったことでしょう。 「主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。」(詩篇136:1)